ポイントサイトなどで、「同一IPは対象外」「同一IPアドレス不可」ってよく見かけませんか?
※ポイントサイトの例:ポイントインカム、ハピタス、ライフメディアなど
そもそも「同一IP」って何?
今さら聞けないって人もいると思います。
ポイントサイトでは、紹介や案件などで「同一IP」はダメになることがありますので、「同一IP」の意味について解説します。
ボク自信はネットワークに関して詳しいわけではなく、インターネットや本で調べた情報や、ネットワークに詳しい知人に聞いた話を元にこの記事を書いています。
ネットで調べたことを、素人目線でなるべく専門用語を使わずわかりやすく書いた記事と理解してください。
同一IPとは?

最初に結論を言いますが、ポイントサイトなどが掲げる「同一IP」とは「グローバルIP」のことを指しています。
いきなり結論を言われても、
「グローバルIPってなんのこっちゃ?」
って思う人もいると思います。
まず、IPアドレスには種類があります。
- IPv4
- IPv6
「IPv6」のIPアドレスは速度が速いということが有名で、よく聞くことがあるかもしれません。
この2つの違いは、簡単に言うとIPv4は昔からあるIPアドレスで、IPv6は新しくできたIPアドレスです。
今回取り上げたいのは、IPv4の方です。
プライベートIPとグローバルIPとは
IPv4の中でも次の2種類があります。
- プライベートIP
- グローバルIP
ここで冒頭に説明した「グローバルIP」の登場です。
IPアドレスの種類を図にしてみました。

こんな感じです。
IPv6の中でもさらに種類がありますが、どんどん複雑になっていくのでこの記事では省略します。
そもそもIPアドレスって?
インターネットをするにはIPアドレスが必要です。
パソコンやスマホでインターネットをするには、通信回線と契約していることもちろんですが、IPアドレスがないとインターネットをすることができません。
よくIPアドレスはインターネット上の住所とも言われます。
IPアドレスは契約している通信事業者から提供されています
電話で例えるとわかりやすい

電話をかけるには、電話番号が必要ですよね。
それと同じでインターネットで通信するためにはIPアドレスが必要なのです。
「プライベートIP」と「グローバルIP」の違いを解説する上でも、電話で例えるとわかりやすいです。
内線電話と外線電話
電話には、「内線電話」と「外線電話」がありますよね。
会社勤めの人なら身近にあると思いますが、内線電話と外線電話の違いを想像してください。

それがプライベートIPとグローバルIPの違いです。
内線電話の番号は、企業や施設などの中で付与されています。
例えば「ABC株式会社」では、総務部は10番、経理部は20番のように。

この内線電話って、場所が違えば被ってもOKですよね。
別の「楽々株式会社」では、内線10番は鈴木さんで内線11番は田中さんという個人の内線番号だとしましょう。

内線10番はさきほどの「ABC株式会社」と被っていますが、会社が違うから大丈夫です。
内線10番に電話すると?
ABC株式会社と楽々株式会社の2社を例題にあげていますが、ここで内線番号10番に電話することを想像してみてください。
ABC株式会社で内線10番に電話をかけると、当然総務部に繋がります。

それは、ABC株式会社のネットワーク内だからです。
ABC株式会社内で10番に電話しても楽々株式会社の鈴木さんに繋がることはありえませんから、違う場所なら重複していても問題ありません。

外に電話するとき

次は内線ではなく、外に電話することを想像してください。
会社の電話って内線番号が割り当てられていると思いますが、外線に電話したとき、相手に表示される番号は、その電話の内線番号ではなく外線番号ですよね。
楽々株式会社の鈴木さんが外の携帯電話に電話すると、外線番号で通信します。

当然、相手には「内線番号10」は表示されず、外線番号が表示されますよね。
次に内線番号11番の田中さんが外線へ電話します。
男性の携帯電話に表示される外線番号は、鈴木さんと同じ会社の外線番号ですよね。

IPアドレスに当てはめると
これをIPアドレスに当てはめるとこうなります。
- プライベートIP → 内線電話
- グローバルIP → 外線電話
プライベートIPというのは、そのネットワーク内で使えるIPアドレス。
つまり、場所(ネットワーク)が違えば重複してもOK。
グローバルIPというのは、外に通信するためのIPアドレス。
楽々株式会社の鈴木さんと田中さんが外線に電話するとき同じ外線番号になるように、IPアドレスでも外のネットワークへ通信するときに「同じグローバルIP」になります。
ポイントサイトからすれば、プライベートIP(内線番号)を知ることはできず、わかるのはグローバルIP(外線番号)だけなのです。
グローバルIPは電話で例えると外線番号なので、世界中で重複することがありません。
家の中ではどうなってるの?

家の中では、Wi-Fiや有線LANケーブルを通してスマホやパソコンがネットワークに繋がっていると思います。
その先にはモデムやホームゲートウェイなどがあり、外へ通信にいきます。
家の中まではプライベートIPで、外へでるときにグローバルIPになりますが、絵にするとこんな感じです。

グローバルIPは契約しているインターネットサービスプロバイダーから提供されています
だからポイントサイトから見ると、家庭内で違う端末を使っていても同じ「グローバルIP」になるのです。
これが「同一IP」です。

結論をもう一度
ボクが最初に結論を言ったことを、同じことを書きます。
最初に結論を言いますが、ポイントサイトなどが掲げる「同一IP」とはグローバルIPのことを指しています。
これで、ポイントサイトが注意事項として記載する「同一IPアドレスは対象外」の意味がわかると思います。
スマホはWi-Fiを切れば違うIPアドレスになる

スマホをWi-Fiで繋いでいると、家庭内では他の端末と同じグローバルIPになってしまいますが、Wi-Fiを切って携帯の電波にすれば、家庭内のパソコンやタブレットとは違うグローバルIPになります。

ですが、これはあくまでグローバルIPが違うだけの話で、ポイ活の案件で「家族間や同一住所はダメ」っていう条件があったときは、IPアドレスではなく登録住所などでわかると思うので、IPアドレスとは関係のない話になってきます。
IPアドレスの調べ方
自分のIPアドレスが何か気になったとき、調べる方法があります。
パソコン(Windows)では検索で「cmd」と入力すると黒い画面がでてきます。
ここで「ipconfig」と入力するとわかります。

コレです。
しかし、これはプライベートIPです。
プライベートIPの見分け方
IPアドレスは「192.168.0.0」のように4つのブロックに分かれていて、それぞれが「.」で区切られています。
「192.168」から始まるものがプライベートIPです。
「192.168」がプライベートIPなのは、ネットワークの世界で決まり事があり、プライベートIPに割当られているのは、以下の3つと決まっているからです。
- 10.0.0.0. ~
- 172.16.0.0 ~
- 192.168.0.0 ~
それぞれルールがありますが、一般的な家庭では「192.168」から始まるものになります。
グローバルIPの調べ方
自分のグローバルIPを知る方法は、専用のサイトにアクセスして調べることができます。
グローバルIPを調べるサイトはいくつかありますが、例としてこちらのサイトがあります。
下のリンクをクリックすると、自分のグローバルIPがわかります。
このサイトで表示されるIPアドレスは「192.168」から始まらないですよね
なぜIPv6が生まれたのか
これは余談ですが、IPv6ができたのには理由があります。
それは、IPv4の数が足らないからです。
IPv4は数が約48億個しかありません。
48億もあれば大丈夫!って思ったそこのあなた。
今の世界人口は約77億人と推計されています。
1人1台の携帯電話を持ったら足りません。
もちろん発展途上国などあるので、世界中の人が携帯電話を必ず持っているわけではありませんが、先進国では一人が携帯電話を複数台持っていたり、会社でもたくさんのパソコンがインターネットに繋がり、タブレットや家電など、今は多くのものがインターネットと繋がるためにIPアドレスが必要です。
そこで、IPv6が生まれました。
IPv6は約340澗個あります。
「澗」は「兆」の次の次の次の次の次の次の単位です。
IPv6の表し方
IPv4は、【192.168.0.0】のように、4つのブロックで数字です。
一方でIPv6は「:」で区切り、8個のブロックで英語も混じります。
8個のブロックがあること、英語もあるので、たくさんの数が表現できるのです。
ちなみに英語がある理由は16進数で、A~Fが2進数でいう10~15になっています。
16進数のため、F以降の英語が付与されることはありません。
ポイ活で知っておきたいIPアドレスのまとめ
●グローバルIPとプライベートIPの2種類がある
●プライベートIPは内線電話(例)
●グローバルIPは外線電話(例)
●家庭内ではグローバルIPが同じになる
●192.168から始まるのはプライベートIP
これを知らなくてもポイントサイトの案件はできますので、ただの参考知識程度で理解してください。
以上、ポイントサイトをやる上で気をつけたい「同一IP」について、その意味を解説しました。