今やSNSでは新築よりも中古住宅が大人気!
そんな中古住宅の中で、中古の戸建てを検討に検討を重ねて専門家の意見を参考しながら検討を加速したい人は、内覧に行った際にチェックしてほしいことがあります。
マンションと違って、戸建では確認した方が良い重要なことがたくさんあるのです。
外観や室内の綺麗さは誰でもチェックすると思いますが、大事なことはそれだけではありません!
実際に中古戸建を買って経験したからこそわかる、中古戸建を検討するにあたって8つの大事なことをまとめました。
8つのチェックしてほしいこと
中古戸建を内覧に行ったときにチェックしてほしいことをまとめると次の8つです。
- 境界の確認
- 床下の種類
- 防蟻処理をしているか
- 修繕履歴
- 隠蔽配管がないか
- ゴミ捨て場の位置
- 注文住宅か建売住宅か
- 町内会
見た目の綺麗さや立地条件などは誰でも確認すると思いますので、なかなか気づかない項目をピックアップしました。
これから中古の戸建てを買おうとする人、内覧に行く人、必ずこれらの項目をチェックしましょう。
①境界の確認
境界を必ず確認しましょう。
中古戸建では、境界が確定してないことも多いのです。
確定してないということは、隣の敷地との境界が曖昧ということで、つまりは雰囲気です。
境界が確定していないと、どこまでが自分の土地なのか、これは隣の土地なのか、ハッキリしないので将来的にトラブルに繋がる可能性が拭えません。
ちなみにボクが買った家も引き渡しまでに売主側で確定測量することになっていました。
越境
境界は越境していることもしばしば。
本来、ここまで自分の土地なのに隣のフェンスが少しはみ出たり、屋根が少しだけこっち側に入っていることです。
越境していたら隣地と「覚書」を締結するのが一般的なようです。
ちなみにボクが買った家もわずかに越境していましたが、隣地との覚書を締結してもらっています。
ですから、確認するポイントとしては、
・境界が確定しているか
・越境していないか
・越境していたら覚書を取り交わし、それが引き継がれるか
の3点を確認しましょう。
隣地が協力的ではないときは気をつけて
確定測量には、隣地の方の立会が必要です。
良心的な人であれば普通に協力してくれるはずですが、協力に応じてくれないみたいなことを言われたら注意しましょう。
そんな人がお隣になると近所付き合いがうまくできるか心配です。
②床下の種類
戸建では床下も大切です。
確認してほしいのは、床下が「土」か「コンクリート」かです。
<土の床下>
<コンクリートの床下>
築年数が古い住宅だと床下が土になっていることが多く、最近の住宅だとコンクリートの床下になっていることが一般的です。
ボクの家はコンクリートの床下でしたが、これは契約後にホームインスペクションをして知りました。
(本当はホームインスペクションを実施するのは契約前が望ましいです)
③防蟻処理をしているか
これも床下と関係する話。
戸建ては白蟻対策をする必要があります。
白蟻対策には「防蟻処理」と言って床下に薬を散布して白蟻を予防するための処理です。
白蟻の防蟻処理は5年ごとにすることが推奨されています。
(昔は薬品が強くて10年だったらしいです)
そのため、売主がきちんと5年ごとに防蟻処理をしているか確認しましょう。
もし最後に防蟻処理してから5年以上経過していると、購入してすぐに防蟻処理をする必要があるため、その費用も計算に入れておく必要があります。
費用は面積や構造、施工会社によりますが、10~20万円くらいはみておいた方がいいです。
防蟻処理をしてないと・・・
建築からそれなりの年数が経っているのに一度も防蟻処理をしていなかったら、その物件は白蟻のリスクが高いかもしれません。
④修繕履歴
修繕履歴、つまりはリフォームの履歴を聞きましょう。
家は少しずつ傷んでいきますし、設備も古くなっていずれは寿命を迎えます。
ですから、定期的に修繕しているかを確認しないと、購入してすぐに修繕が必要となり思わぬ出費が発生します。
外壁と屋根
まずは外壁や屋根などを修繕しているか確認しましょう。
構造によりますが、外壁や屋根は築10年でメンテナンスすることが多いです。
築10年前後の家が売りに出ていて、まだ塗装をしていなければ、近いうちに塗装をしなければいけない可能性があります。
外壁塗装もそれなりに高い金額がかかるため、その金額を見越しておくことが重要です。
設備
次に設備ですが、主に水回りやキッチン関係で、大事なのは給湯器です。
給湯器の寿命は10年くらいと言われていますが、もし給湯器が壊れるとお湯がでません。
ですから、給湯器をいつ交換したのか、もしくは購入から一度も交換していないのか必ず確認しましょう。
キッチンのガスコンロやレンジフード、お風呂やトイレもいずれはリフォームが必要となりますので、必ず修繕履歴を確認しましょう。
⑤隠蔽配管がないか
家を外から見たときに、エアコンの配管は一般的にはこのように見えることが多いです。
ですが、家の外観を重視する方はエアコンの配管が見えないようにしたいため、隠蔽配管にすることがあります。
隠蔽配管にすると、下の写真のように室外機の近くまで壁の中を配管がとおることで、配管が外から極力見えないようすることができます。
ですが、この隠蔽配管がやっかいなのです。
この隠蔽配管は技術的に難しいらしく、エアコンを買い替えようとするとき、家電量販店では断られることもあるようです。
隠蔽配管ができる街の電気屋さんを見つけてそこから購入するか、隠蔽配管ができる電気工事士に依頼する必要があります。
実をいうとボクが買った家も隠蔽配管があります。
ボクは外観にさほどこだわりはないため、エアコンを買い替えるときには隠蔽配管を潰して普通の配管に変えようと思っています。
ただ、それはおそらく家電量販店ではできないと思われるため、街の電気屋さんに依頼することになります。
ですから、隠蔽配管があるかを内覧時に確認しておきましょう。
⑥ゴミ捨て場の位置
ゴミ捨て場は、家の前にゴミを置く個別回収か、周辺にゴミステーションがあってそこに集めるか、地域によって異なります。
周辺にゴミステーションがあってそこにゴミを集めるパターンの地域の人は、ゴミ捨て場の位置も確認してください。
角地であったり、家の隣が駐車場や公園だと、家のすぐ横がゴミ捨て場になる可能性があります。
そうすると、カラスや猫があさってゴミが散乱する可能性がありますよね。
夏場だと生ゴミを袋にしばってない袋があると臭いも心配。
ですから、ゴミ捨て場の位置は必ず確認しましょう。
⑦注文住宅か建売住宅か
戸建を区別するときに「注文住宅」か「建売住宅」で区別されます。
中古戸建てを内覧に行くときは、建売か注文住宅かを確認しましょう。
建売の戸建と注文住宅の戸建では断熱性などで違いがある可能性があります。
とはいえ、「安く住めればそれで良いよ」という価値観もあると思いますので、家の性能を気にしない人はさほど重要ではないかもしれません。
⑧町内会
地域ごとに町内会があります。
昨今では町内会に入らないことも珍しくありません。
郊外であればあるほど、町内会は入っている確率が高いし誰が入ってないとかご近所にすぐにバレてしまうため、入らないと気まずいこともあるでしょう。
地域のために町内会の活動を積極的に行うことも良いと思いますが、働き世代や子育て世代としては、ぶっちゃけめんどくさいのが事実でしょう。
確認したいのは、町内会費がいくらかです。
地域によって年間2,000~3,000円のところもあれば年間1万円を超えるところもあるようです。
町内会費は、内覧に行ったときに売主さんが住んでいれば直接聞けますし、空家の場合は仲介不動産屋さんに聞いてみましょう。
中古戸建のチェックすることまとめ
以上、中古の戸建を購入するときには確認した方が良いことをまとめてみました。
もちろんこれ以外にもいろいろあると思いますが、ボクが実際に中古戸建を購入して気づいたことです。
ボクも購入前にネットでいろいろ調べましたが、表面的な内容ばかりで実体験に基づく情報をあまり得られませんでした。
事前に知っていれば良かったなーと思うこともあるので、この記事を書きました。
これから中古戸建を検討する人に参考になれば幸いです!